丹波篠山の黒大豆づくり|定植に向けた畝立て作業

黒大豆の定植に向けて、畑の畝立て作業を行い始めました。
これまで土づくりや元肥散布、耕うんを進めてきましたが、いよいよ畑らしい姿になってきました。
荒木農園では、黒大豆を直播ではなくセルトレイで育苗し、苗を定植する方法を採用しています。そのため、苗を植え付ける前に畝を整え、根がしっかり張れる環境を準備しておくことが大切です。
まっすぐ伸びる畝を見ていると、これから始まる黒大豆栽培への期待も膨らみます。
今回は、定植に向けて行った畝立て作業の様子をご紹介します。
なぜ黒大豆栽培で畝立てを行うのか


黒大豆栽培では、定植前に畝立てを行います。
畝立てには、作物が育ちやすい環境を整える大切な役割があります。特に丹波篠山のように梅雨時期と生育初期が重なる地域では、排水対策が欠かせません。
畝を高くすることで余分な水が畝間へ流れやすくなり、根が過湿状態になることを防ぐことができます。また、土の中に空気が入りやすくなることで根張りも良くなり、健全な生育につながります。
黒大豆は長期間にわたって栽培する作物です。定植後の管理をスムーズに進めるためにも、畝立ては収穫までを見据えた重要な準備作業のひとつになります。
荒木農園では、畝の高さを約30cm以上、畝幅を145cm前後にして畝立てを行っています。
畝幅を145cm前後にしている理由のひとつが、土寄せ作業で使用する管理機の専用ロータリーにあります。荒木農園では幅140~150cmのロータリーを使用しており、その作業幅に合わせて畝を設計しています。
また、黒大豆は生育に合わせて土寄せを行いますが、土寄せ後は畝間が広がることで風通しが良くなります。風通しが良くなることで株元の蒸れを軽減し、生育環境の改善にもつながります。
このように畝の大きさは単に植え付けるためだけではなく、その後の管理作業まで見据えて決めています。
黒大豆畑の畝立てを行うタイミング


黒大豆の畝立ては、土づくりや元肥散布、耕うんを終えた後に行います。
荒木農園では、定植後の管理作業も見据えながら畝立ての時期を決めています。特に意識しているのが雑草対策です。
畝立てを早く行いすぎると、定植までの間に雑草が生えやすくなります。そのため、定植後に最初の土寄せを行うまでの期間を考慮しながら作業を進めています。
雑草が目立ち始めるまでの期間は天候にもよりますが、おおよそ2~3週間程度です。そのため、荒木農園では定植の2~3週間前を目安に畝立てを行うようにしています。
ただし、農業は天候に大きく左右されます。雨が続けば畑に入れなくなることもあるため、理想のタイミングだけにこだわるのではなく、天気予報や畑の状態を見ながら作業日を判断しています。
畝立ては単に植え付ける場所を作るだけではなく、その後の雑草管理を少しでも楽にするための準備でもあります。
畝立てを行う前には、土づくりや元肥散布、耕うん作業を行い、黒大豆が育ちやすい環境を整えています。
定植に向けた畝立て作業

培土機を取り付ける
まずは畝立て作業に使用する培土機をトラクターへ取り付けます。
普段の耕うん作業では使用しないため、この時期になると倉庫から取り出して準備を行います。
見た目以上に重量があるため、取り付け作業では指や足を挟まないよう注意しながら進めています。
準備が整ったら、いよいよ畝立て作業の開始です。


畝立て作業スタート
培土機を下ろし、いよいよ畝立て作業の開始です。
畝幅は、トラクターの前輪を前回の耕うん跡に合わせながら進むことで、おおよそ145cm前後になるようにしています。
また、畝の高さは作業機の高さレバーで調整しており、荒木農園では30cm以上を目安に畝を立てています。
この畑はもともと田んぼだったため、水分を含みやすい特徴があります。そのため、黒大豆の根が湿害を受けないよう高めの畝にすることを意識しています。結果として排水性も向上し、生育しやすい環境づくりにつながっています。
まっすぐ進むことを意識しながら、一列ずつ丁寧に畝を仕上げていきます。

少しずつ畑らしい姿へ
土づくりから始まり、元肥散布や耕うんを経て、畑は少しずつ黒大豆を育てるための姿へと変わってきました。
何もなかった畑に畝が並ぶと、これまで準備してきた作業が形になったように感じます。
定植まではもう少し時間がありますが、こうして畑が整っていく様子を見ると、いよいよ黒大豆づくりが始まるという実感が湧いてきます。
次はいよいよ苗づくりと定植です。今年も良い黒大豆が育つよう、一つひとつの作業を丁寧に進めていきたいと思います。
天気とにらめっこしながら進める畝立て作業

こうして定植に向けた畝立て作業を進めています。
畝立ては黒大豆を植えるためだけではなく、その後の管理作業や生育環境を整えるための大切な工程です。
ただ、すべての畑で作業が終わったわけではありません。農業は天候に左右されるため、毎日の天気予報とにらめっこしながら作業を進めています。
これから梅雨本番を迎えますが、何とか梅雨の中休みのうちにすべての畑の畝立てを終えたいところです。
次はいよいよ苗づくりと定植の時期。黒大豆を迎える準備を整えながら、引き続き作業を進めていきます。

