【2026年黒大豆づくり】苗づくりが始まりました

畝立て作業を進める一方で、定植に向けた苗づくりも始まりました。
黒大豆栽培では、畑の準備と並行して苗の準備を進めることで、苗が育つタイミングと定植の時期を合わせていきます。
荒木農園では128穴のセルトレイを使用し、一粒ずつ丁寧に播種を行いました。
小さな種ですが、この一粒一粒が秋には丹波篠山黒枝豆、そして黒豆へと育っていきます。
天候に左右される時期だからこそ、畑の準備と苗づくりを同時に進めながら、定植の日に備えています。
3日間かけて播種作業を実施

6月7日から9日にかけて、黒大豆の播種作業を行いました。
今年はセルトレイ96枚分。秋の収穫を目指して、一粒一粒種をまいていきます。
作業は家族に加え、近所の方々にもお手伝いいただきながら進めました。皆さんの協力のおかげで、予定していた3日間ですべての播種を終えることができました。
こうして2026年の黒大豆づくりが本格的にスタートしました。
セルトレイに一粒ずつ播種



培土を入れたセルトレイに、黒大豆の種を一粒ずつまいていきます。
96枚分の播種となるため、数にすると1万粒を超える種をまくことになります。
農協から供給される種子の発芽率は80%とされています。しかし、これだけ多くの種をまく場合、発芽率が数%違うだけでも苗の本数には大きな差が生まれます。
そのため荒木農園では、種の「へそ」と呼ばれる部分を下向きにして播種しています。
へそは種をよく見ると分かる程度の小さな部分で、1万粒を超える種の向きを一粒ずつ確認するのはなかなか根気のいる作業です。
少しでも発芽率を高めるための小さな工夫ですが、元気な苗づくりにつながる大切なひと手間です。
覆土と潅水で発芽を促す


播種を終えた後は、種が隠れる程度に覆土を行います。
覆土には種の乾燥を防ぎ、発芽しやすい環境を整える役割があります。
その後、セルトレイ全体にたっぷりと潅水を行い、発芽に必要な水分をしっかりと補給しました。
播種から発芽までは、温度と水分の管理が重要な時期です。
無事に芽が出てくれることを願いながら、一枚一枚のセルトレイを仕上げていきました。
発芽まで大切に管理

播種後のセルトレイは積み重ねて保管し、発芽に適した環境を整えます。
発芽までの間は乾燥を防ぐため、セルトレイの上に濡らした新聞紙を被せて管理しました。
発芽には水分が欠かせませんが、保管期間中は新たに水を与えません。
水を与え過ぎると種が必要以上に水分を吸収し、腐ってしまうことがあるためです。
そのため播種時にしっかり潅水を行い、その後は種の状態を見守りながら発芽を待ちます。
毎年のことですが、無事に芽が出るまでは少し気になる時期でもあります。
播種から4日で発芽

播種から4日後、黒大豆の芽が土を押し上げるように顔を出し始めました。
播種後は発芽に適した環境づくりを心掛けて管理していましたが、実際に芽が見え始めると毎年ほっとします。
セルトレイを確認すると、多くの場所で土が盛り上がり、黒大豆の力強い生命力を感じることができました。
一方で、まだ発芽していない種もあり、これから数日かけて順次芽を出してくる見込みです。
苗の生育状況を確認しながら、定植に向けて管理を続けていきます。
畑で苗を育てる


発芽した苗は畑へ移動し、定植まで管理を行います。
セルトレイを並べた直後は、たっぷりと潅水を行いました。
その後は朝と夕方を基本に水やりを行い、苗の生育を見守ります。また、気温の高い日や土の乾きが早い日は、昼にも水を与えながら管理しています。
セルトレイは土の量が限られているため、乾燥すると苗の生育に大きく影響します。特にこの時期は天候や気温を見ながら、水分管理を行うことが大切です。
また、不織布を被せることで夜間の気温低下を和らげるほか、強い雨や風から苗を守っています。
さらに、発芽前の種や芽が出たばかりの苗を鳥に掘り返されたり食べられたりすることがあるため、鳥害対策としても役立っています。
定植まであと少し。畝立て作業と並行しながら、元気な苗に育つよう管理を続けていきます。
定植に向けて

播種から約1週間が経過し、黒大豆の苗は少しずつ成長しています。
双葉が開き始めた苗も見られる一方で、発芽や生育にはばらつきがあり、まだこれから芽を出す種も残っています。
毎年同じように管理を行っていても、その年の天候や気温によって苗の育ち方は変わります。苗づくりの難しさを感じる一方で、日ごとに成長する姿を見るのも楽しみのひとつです。
定植まではもう少し時間があります。水分管理や温度管理を続けながら、元気な苗に育ってくれることを願い、引き続き見守っていきます。

