2026年黒大豆づくり|梅雨の晴れ間に苗を畑へ

6月中旬、いよいよ黒大豆の定植作業が始まりました。

1月から5月にかけて土づくりを進め、6月に入ると苗づくりと並行して畝づくりを実施。これまで準備してきた約10,000株の黒大豆苗を、いよいよ畑へ植え付けていきます。

丹波篠山の黒大豆栽培では、定植時期が梅雨と重なるため、天候の見極めが欠かせません。雨が続けば畑に入ることができず、晴れても土が十分に乾いていなければ作業は進められません。

限られた晴れ間を逃さないよう、天気予報と畑の状態を確認しながら、家族総出で定植作業を進めました。

これまで大切に育ててきた苗が、いよいよ広い畑で根を張り、秋の実りへ向けて新たな一歩を踏み出します。

黒大豆の定植時期と苗の状態

2週間経った苗

荒木農園では、播種から10日前後本葉が開きかけた頃から、本葉がしっかり開いたタイミングを定植の目安としています。

苗が小さすぎると活着に時間がかかり、反対に徒長しすぎると定植作業の効率が低下します。使用している半自動定植機「なかよし君」では、伸びすぎた苗は本葉が植付け筒の内部に引っ掛かり、スムーズに落ちてこないことがあります。

また、徒長苗は定植後の活着が悪く、枯れやすい傾向があると感じています。そのため、作業性と初期生育の両面を考慮し、本葉1〜2枚が健全に展開した状態を植えごろの目安としています。

今年も順調に育った約10,000株の苗が、いよいよ畑で新たな成長を始めます。

梅雨の晴れ間を見極めて定植開始

セルトレイから取り出し

梅雨の晴れ間を見極めて定植開始

黒大豆の定植時期は、毎年梅雨との勝負になります。

本来であれば、畑が十分に乾いた状態で定植するのが理想です。しかし今年は定植時期と雨の日が重なり、思うように作業を進めることができませんでした。

これ以上定植を遅らせると、播種から10日を過ぎた苗が徒長し、定植機「なかよし君」での作業性が悪くなるだけでなく、活着にも影響する可能性があります。

天気予報と苗の生育状況を見極めた結果、貴重な晴れ間を逃さず、多少ぬかるみが残る畑でも定植を実施する判断をしました。

長靴が沈む場所もあり、決して良い条件とは言えませんでしたが、秋の収穫を見据え、一株一株丁寧に植え付けを進めていきました。農業では天候に合わせて最善の選択を積み重ねることが、何より大切だと改めて感じています。

約10,000株の黒大豆苗を畑へ

なかよし君で定植
畑に並ぶ苗

約10,000株の黒大豆苗を畑へ

今年の黒大豆の作付面積は約8.5反、定植株数は約10,000株になります。

定植作業は6月15日から4日間にわたって実施しました。梅雨のわずかな晴れ間を活かしながら、家族だけでなく近所の方々にも手伝っていただき、無事に植え終えることができました。

植え付けには、半自動定植機「なかよし君」を使用しています。広い圃場でも一定の間隔で効率よく作業を進められる一方、苗の大きさや状態によって作業性が大きく左右されるため、適期での定植が重要になります。

約10,000株という数字だけを見ると気が遠くなりますが、多くの方々の支えがあったからこそ、予定どおり4日間で定植を終えることができました。

小さなセルトレイで育った苗が、これから丹波篠山の大地に根を張り、秋の実りへ向けて成長を始めます。

今年は雨の日が続いた影響で、畑にはぬかるみが残った状態での作業となりました。

長靴には泥がまとわりつき、一歩踏み出すたびに足取りが重くなります。ぬかるみに足を取られると、抜けなくなって転びそうになったり、バランスを崩しながら歩かなければならなかったりと、普段以上に体力を消耗しました。

同じ距離を歩いているはずなのに、疲労感はいつもの倍以上。定植作業そのものだけでなく、苗を運び、畝間を移動するだけでも大仕事でした。

それでも、多くの方々に支えられながら、約10,000株の苗を無事に植え終えることができました。改めて、人の力のありがたさを実感した4日間となりました。

ネキリムシ対策と定植後の管理

定植後の初期生育を守るため、荒木農園ではネキリエースを使用してネキリムシ対策を行っています。

ネキリムシは、夜間に苗の地際部分を食害し、一晩で倒してしまうことがある害虫です。特に定植直後の柔らかい苗は被害を受けやすいため、初期防除が欠かせません。

今年も定植作業と並行してネキリエースを散布し、約10,000株の苗が無事に活着できるよう備えました。被害が出てから対処するのではなく、事前に防ぐことが安定した栽培につながると考えています。

定植を終えたばかりの黒大豆は、これから根を張り、本格的な生育期へ入っていきます。梅雨明け後には土寄せや追肥、防除などの管理作業が続き、秋の収穫へ向けて一年で最も忙しい季節を迎えます。

まずは、一株一株がしっかり根付き、元気に育ってくれることを願いながら、日々の圃場管理を続けていきます。

秋の実りへ向けて

4日間にわたる定植作業を終え、約10,000株の黒大豆が丹波篠山の大地に根を下ろしました。

今年は梅雨の長雨に悩まされ、理想どおりの条件で作業を進めることはできませんでした。それでも、天候と苗の状態を見極めながら、その時々で最善の判断を積み重ね、無事に定植を終えることができました。

ここから先は、土寄せ、追肥、防除、支柱立てと、収穫まで管理作業が続いていきます。一つひとつの積み重ねが、丹波篠山黒大豆ならではの豊かな実りにつながります。

小さな苗が夏の日差しを浴び、秋には立派な黒枝豆、そして黒豆へと育っていく姿を楽しみにしながら、今年も大切に見守っていきたいと思います。

これからも、荒木農園の黒大豆づくりの様子を随時発信していきますので、ぜひ温かく見守っていただければ幸いです。

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