丹波篠山で始まる黒豆づくり|畑の一年、仕事はじめ

丹波篠山の畑で、今年最初に響いたのはトラクターのエンジン音でした。

「もう一年が終わったんやな」そんなことを思いながら、畑に立ちます。

黒豆づくりの一年は、種をまく前から、すでに始まっています。

黒豆農家にとっての「仕事はじめ」

畝を崩し、土に手を入れながら、自然と今年一年のことを考えます。

正直なところ、「今年はどうなるやろか」という不安はあります。
天候もあれば、思い通りにいかないことも、きっと出てきます。

それでも同時にこの畑で、「今年はどんな黒豆が育つのか」「どんな一年になっていくのか」そんな期待も確かにあります。

昨年の反省は、役目を終えた形を土に返すことで、ここで一区切りをつける。
その上で今年の畑を見て、判断を積み重ねていく。

「不安」も「期待」も、どちらか一方ではなく、両方を抱えたまま畑に立つ。
それが、荒木農園の今年の仕事はじめです。

なぜ畝を崩し、土に返すのか

黒豆栽培では、生育に合わせて土寄せを行い、畝を徐々に高くしていきます。

そのため一年が終わる頃には、土寄せを重ねた分だけ土は畝の上に盛られ、畑全体のバランスが崩れた状態になります。

だから荒木農園では、収穫後に畝を崩し、土を元の位置へ戻します。あわせて、収穫後に残った葉や茎などの残渣も、土の中へすき込んでいきます。畝を崩して土を混ぜることで、固まった土がほぐれ、空気を含んだ、ふわっとした状態になります。

土に空気が入ると、土の中の微生物も動きやすくなり、すき込んだ残渣の分解が進みます。

そうして土は、次の黒豆づくりに向けて、少しずつ力を蓄えていきます。

トラクターが傾き前輪が浮きます

 また、畝を崩す作業では、トラクターの動きにも注意が必要です。
畝に乗り上げた状態で作業をすると、車体が片側だけ持ち上がり、大きく傾くことがあります。

とくに畝の肩や段差部分では、バランスを崩しやすく、状況によっては転倒につながる危険もあります。

そのため荒木農園では、無理に畝へ乗り上げず、車体の姿勢を確認しながら作業を行っています。

畝を崩して高さをならし、土の偏りを整え、役目を終えたものを土に返す。
それが、荒木農園が毎年行う黒豆づくりのための仕事はじめです。

今年の畑を前にして思うこと

自然と今年一年のことを考えます。

正直なところ、
「今年はどうなるやろか」という不安はあります。
年々厳しさを増す猛暑、
思うように降らない雨、
そして避けて通れないシカ被害。

黒豆づくりは、
自分の力だけではどうにもならない要素が多く、
毎年、同じようにはいきません。

不安もありますが同時に、この畑で黒豆が順調に育ってくれること。
そしてまた、収穫の時期にこの畑で、皆さんと顔を合わせられること。

そんな期待も、確かに持っています。昨年の反省は、役目を終えた形を土に返すことで、ここで一区切りをつける。

同じやり方をなぞるのではなく、今年の畑を見て、今年の判断を積み重ねていく。不安も、期待も、どちらか一方ではなく、両方を抱えたまま畑に立つ。

それが、荒木農園の今年の仕事はじめです。

今年の黒豆づくりが静かに動き出しました。

先のことは、正直なところ分かりません。
それでも、畑の様子を見て、その時々で判断しながら、一歩ずつ進めていきます。

順調に育ってくれることを願いながら、そしてまた、この畑で皆さんとお会いできる日を楽しみに。

今年も丹波篠山のこの畑で、荒木農園の黒豆づくりが続いていきます。

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