築100年の蔵|「もう怖くては入れない」から始まったDIY

「もう怖くては入れない」
おかんの一言から始まった、築100年の蔵のDIY。
床は抜け落ち、長い間使われていなかった蔵。
このままではいけないと思い、少しずつ手を入れてきました。
そして今回、蔵の中を整え、必要なものを戻し、再び使える場所になりました。
築100年の蔵のDIY、その最後の記録です。
まずは、不用品の処分から



蔵の床の修復が終わり、まず取りかかったのは蔵の中に残っていた不用品の整理でした。
長い年月の間に、壊れた道具や使わなくなった物が少しずつ溜まり、蔵の中は物でいっぱいの状態でした。
それらをすべて外へ運び出し、一旦、納屋に仮置きします。
不用品はまず分別から。食器類は瀬戸物とプラスチック製品に分けて整理しました。
次に、電気製品や缶などの不燃物も分けていきます。
途中、箱に入ったままのコップのセットや器のセットなども見つかりました。
箱は長年の埃でかなり汚れていましたが、中には一度も使われていない物もありました。
「これは売れるかもしれない」と思い、それらを5点ほどリサイクルショップへ持っていくことに。
しかし査定の結果は、全部で150円。
思っていたよりかなり安かったため、今回はすべて処分することにしました。
整理をしていると、たい焼きやハート形の卵焼きを作る鉄板など、少し変わったものも出てきました。
昔は家でおやつを作ったりしていたのかもしれません。
不用品は軽トラックで3回に分けて運び出し、丹波篠山市の清掃センターへ搬入しました。
計量してもらうと、総重量は280kg。
こうして長年蔵に残っていた不用品を整理し、納屋の中はようやくすっきりしました。
食器棚を洗い、もう一度使う


蔵の中には、古い食器棚も残っていました。
この棚は、私が小さいころ堺に住んでいた頃から使っていた食器棚です。
長い間置かれていたため、棚の中や表面には埃や汚れがかなり溜まっていました。
まずは水でしっかり洗い、汚れを落としていきます。乾いたあと、仕上げに蜜蝋ワックスを塗りました。
すると、くすんでいた木の色が少し戻り、また使える食器棚になりました。
実はこの棚、一度は処分しようと思っていました。
しかし、私よりも母親の方が思い入れが強く、捨てることに少し抵抗があるようでした。
それなら残そうと伝えると、母親のうれしそうな笑顔を見ることができました。
新しいものを買うのではなく、こうして昔から使っていた物をこれからも大事に使っていこうと思います。
必要なものを整理して収納



不用品を処分し、食器棚も使えるようになったところで、今度は必要なものを整理して蔵に戻していきます。
以前のように物を詰め込むのではなく、これから使うものだけを置くようにしました。
作業道具や調理道具、農作業で使うものなど、必要なものを棚に整理して収納していきます。
こうして整えてみると、蔵の中は以前よりもすっきりとした空間になりました。
物でいっぱいだった蔵が、また使える場所になったように感じます。
築100年の蔵
作業前






作業後





「もう怖くては入れない」
おかんの一言から始まった蔵のDIY。
床は抜け落ち、長い間使われていなかった蔵でした。
床をめくってみると、思っていた以上に傷みがひどく、どう直していくか悩むこともありました。
特に合板を張るまでの工程は、初めてのことばかりで、これで本当に合っているのかという葛藤が常にありました。
農家であって大工ではないので、手探りで進めるしかありません。
それでも少しずつ作業を重ね、気がつけば約3か月。
不用品を整理し、残すものは残し、使えるものは手入れをして、蔵の中もようやく整いました。
すべてを新しくしたわけではありませんが、築100年の蔵はまた使える場所になりました。

