【築百年の蔵DIY】おかんの一言から始まった ~床が蘇る~

「もう怖くて入れない。」
築百年の蔵に、母がぽつりとこぼした一言。それが今回の蔵DIYの始まりでした。
これまで何年も見て見ぬふりをしてきた床、踏み抜きそうな状態でも「そのうちやろう」と後回しにしていました。
しかし、母の言葉をきっかけに本格的に動き出すことに。
今回は、築百年の蔵をDIYで再生する記録として、大引きの設置から根太組み、そして全面床張りの完成までをまとめます。
木材納品、蔵DIYが本格始動

束石の設置と整地を終え、しばらくは「この蔵をどう使うのか」と考える時間が続いていました。
そんな中木材が納品され、積み上げられた木材を見たとき、いよいよ本格的に「やるんや」と実感しました。
全面床にする前提で進めることは決めましたが、正直なところ使い道はまだ悩んだまま。
それでも、まずは床を整えること。
築百年の蔵を再生する第一歩として、大引きの設置から作業を始めます。
大引きを設置|床の基礎づくり
まず取りかかったのは、大引きの設置です。
全面床にすることを前提に、高さは約40cmに設定しました。
今後の使い勝手も考えながら、位置と高さを慎重に決めていきます。
床づくりの中でも、大引きはもっとも重要な土台部分。
ここがずれると、その上に組む根太や合板もすべて狂ってしまいます。
水平を何度も確認し、測り直しながら固定。
地味な作業ですが、蔵の床を支える基礎づくりです。
この工程を終えたことで、ようやく「床を張る準備」が整いました。
初心者DIY、不安の中での挑戦
正直に言えば、私は大工ではありません。
床張りは今回が初挑戦。動画や記事で調べながらの手探り作業です。
高さは合っているのか、この構造で本当に大丈夫なのか、後からやり直しにならないか工具を持ちながら、何度も立ち止まりました。
それでも、やらなければ蔵は変わりません。
「もう怖くて入れない」と言われたあの一言が、頭に残っています。
不安はありましたが、一つずつ確認しながら進めることにしました。
完璧を目指すというより、まずは安全にそしてしっかり立てる床をつくること、初心者なりにできることを積み重ねています。
根太を設置し、床の骨組みが完成
大引きの上に、根太を組んでいきます。
今回は構造用合板12mmに合わせ、455mmピッチで配置しました。
合板の継ぎ目がしっかり乗るよう、寸法を確認しながら一本ずつ設置していきます。
単純な作業に見えますが、間隔がわずかにずれるだけでも床の強度や仕上がりに影響します。そのため、水平と通りを何度も確認しながら慎重に進めました。
そしてここで出ました、初心者あるある。自分の施工をまだ完全には信用できない。
合板は一枚ずつ置き、その都度位置を確認しながらビス止め。効率よりも、確実さを優先しました。
根太が並び、格子状の骨組みが整ったとき、ようやく「床になる」という実感が湧いてきました。
見た目はまだ途中段階。それでも、この工程で床の土台は完成です。
全面床仮張り完成|ビス止めで固定
根太の上に構造用合板を敷き並べていきます。
寸法や位置を確認しながら、まずは全面に配置。
床全体のバランスを見てから、ビス止めに入りました。
一枚ずつ固定していくたびに、床がしっかりと締まっていきます。
そして―― 全面床張り、完成。
以前は踏み抜きそうだった蔵の床。今は安心して立てる空間になりました。
派手な変化ではありません。けれど、確実な前進です。
築百年の蔵に、ようやく“床”が戻りました。
全面床にするという決心
蔵を物置として使うこと自体は、最初から決めていました。
日用品や資材を安心して保管できる場所にしたい。
それが今回の蔵DIYの目的です。
ただ、全面床にするかどうかは最後まで迷っていました。
理由はシンプルです。自分に自信がなかったから。
床を組むまでは、本当にうまく仕上げられるのかという不安が強くありました。
半分だけ床にすれば、もし失敗してもリスクは半分、どこかでそんな保険をかけようとしていたのかもしれません。
しかし、合板を仮置きしたときに空間の景色が一変しました。
そして何より、床としてちゃんと機能していることへの喜びがありました。踏み込んでも沈まない、安心して立てる。
「あ、これならいける」その実感が、不安よりも大きくなりました。
骨組みが整い、床として形になったことで、ようやく全面床にする決心がついたのです。
まとめ|築百年の蔵に、安心して立てる床を

築百年の蔵DIY。
大引きを設置し、根太を組み、構造用合板を敷き、全面床張りまで進めることができました。
初心者としての不安は最後までありました。
それでも、一つずつ確認しながら進めた結果、安心して立てる床ができました。
物置として使うための土台は整いました。
派手な変化ではありません。
けれど、この床は確実に蔵を前に進めています。
次は、棚の整備や空間づくりへ。
築百年の蔵は、少しずつ形を取り戻しています。

