もちもちとした食感と深い味わいが特徴の『丹波篠山黒大豆』荒木農園は誇りを持って栽培し、丹波篠山の豊かな自然と大地が育む、最高品質の丹波篠山黒大豆を提供するために、私たちは日々悪戦苦闘しています。

荒木農園では、伝統的な慣行栽培と最新の農業技術を融合させ、丹波篠山黒大豆の生育環境を最適化しています。丹波篠山の豊かな土壌と清らかな水が生み出す恵まれた環境で、「丹波黒」の風味豊かで栄養価高い特別な品質を追求しています。

荒木農園の奮闘記では、どのようにして丹波篠山黒大豆を栽培しているか、日々の営みや農作業の様子をお伝えしていきます。自然との共生を大切にし、おいしい「丹波黒」を提供するために全力で努力している様子をお楽しみいただけます。

丹波篠山黒大豆の美味しさと荒木農園の情熱が詰まった逸品をお求めの方は、ぜひ当農園の商品をご覧いただきお客様に安心してご愉しみいただけるよう、厳選された「丹波黒」を通じて自然の美味をお届けしています。

目次

丹波篠山黒大豆栽培の成功に向けた土壌改良のポイント

土づくりは農業や庭園などの植物栽培において非常に重要な過程であり、その必要性をいくつか挙げてみましょう。

栄養供給

肥沃な土壌は植物に必要な栄養素を提供して、土づくりにより有機物やミネラルが増加し、植物の成長や発育に必要な栄養素が充実します。

水はけの改善

適切な土づくりは土壌の構造を改善し、水はけを良くし、これにより過剰な水分が排水され、根系が酸欠になるリスクが低減します。

微生物の活性化

有機物が含まれた土壌は微生物の活動を促進します。これにより、土壌中の栄養素が分解・循環し、植物が吸収できる形に変換されます。

pHの調整

植物によって好まれる土壌のpHは異なり土づくりによってpHを調整することで、の植物に最適な環境を整えていきます。

抵抗力の向上

良好な土壌は植物の抵抗力を向上させ、病害虫やストレスに対する耐性が向上し、健康な植物の育成が可能となります。

土壌の保水力向上

有機物を含む土壌は保水力が高まり、乾燥期でも十分な水分を供給でき、植物の生育環境が安定し収量向上を期待してます。

持続可能な農業

土づくりは持続可能な農業を実現するための重要な要素です。有機農業や環境に配慮した農業は、土壌の質を維持し、長期的な生産性を確保するために土づくりが欠かせません。

土づくりの必要性は、植物の健康な成長と収量を確保するために必要不可欠です。
良好な土壌は植物に必要な栄養素を提供し、適切な水はけを確保しなければなりません。
これにより、植物は根腐れや酸欠などのストレスから免れ、抵抗力が向上します。土づくりによりpHの調整や微生物の活性化が促進され、持続可能な農業が可能となります。
また、土壌中の有機物が分解されることで植物に利用可能な形に変換され、これが成長に役立ちます。
土づくりは健康な植物の栽培と、環境に対する持続可能な過程のおいて重要な要素となります。
総合的に見て、良好な土壌状態は植物の成長を促進し、収量や品質を向上させるだけでなく、環境への影響を最小限に抑えることにも貢献しています。

荒木農園では、植物の健康な成長を促進するために、肥沃な土壌での栽培に重点を置いています。
「2024年度栽培の記録」では、荒木農園が計画を立て、実際に作業を行っている土壌改良の過程に焦点を当て、有機物を豊富に含む堆肥を使用し、微生物の活性化を図ってます。
さらに、ミネラルの補給やpH調整など、植物の栄養摂取を最適化するための手順を確立していきます。
荒木農園では、これらの取り組みを通じて、健康で豊かな植物を育てることを目指しています。

丹波篠山黒大豆栽培の成功に向けて!適切な品種と植え付け時期

丹波篠山黒大豆生産に貢献する丹波黒大豆優良種子

1992年、丹波篠山市合併前の多紀郡4町と2つの農協が、「丹波黒大豆優良種子生産協議会」を結成し「川北黒大豆」「波部黒」「兵系黒3号」といった優良3系統の原種を生産する体制を整え、、丹波黒大豆の品質を維持・向上した種子を、荒木農園では農協で購入しています。(この種子は丹波篠山市民にしか販売されてません)

黒大豆種子

黒大豆の播種と移植のポイント

荒木農園では、祖父の教えから6月10日前後に播種を行い本葉が出始めたころに、畑に移植しています。播種時期を早めても収穫時期は変わらず、蔓化(株だけが大きくなり実がつかない)したり病害虫の発生を助長することもあります。また遅くなると生育不足から収量が低下することがあるので、播種時期は大事にしています。

移植直後

丹波篠山黒大豆栽培における病害虫対策と予防法

土壌管理の重要性

土壌中に存在する病原菌が感染源となる立ち枯れ病は、大豆の根や茎を侵し根腐れや茎の枯れ死などの作物に深刻な被害をもたらす病気の一つです。立ち枯れ病の発生には、過去の感染源や感染した種子、土壌中の湿度や温度、土壌の酸性度などが関与します。特に高温多湿な環境下(特に梅雨時期)で病原菌が活発に繁殖し、病気の発生が促進されます。また、栽培管理の不適切な密植や過剰な窒素施肥なども立ち枯れ病のリスクを高める要因となります。「荒木農園」では、畝間に水が溜まらないよう排水性を高め、通気性のある土壌を目指しまた農薬の「ランマンフロアブル」を散布して予防しています。

排水の様子

害虫被害から守る害虫駆除

害虫駆除対策は、作物を守るために重要な取り組みで植物の健康と生態系のバランスを重視することが大切です。例えば天敵となる生物を活用して害虫を減らしたり、作物の間隔を広げることや、水やりのタイミングを調整するなど栽培方法や水管理を工夫することで害虫の発生を防ぎます。また害虫の住処となりやすい雑草を生えさせないことも大事になってきます。やはり最後は農薬の使用です。農薬は害虫を直接撃退するだけでなく、予防的に使用することもできますが過剰な使用は環境への影響が懸念されるので、取扱いには十分注意して使用を制限しながら土壌の健康を維持し、害虫駆除を行っています。

農協が推奨される株間(40~45㎝)
害虫による被害

荒木農園の敵!野生動物の脅威】獣害被害との戦い

食害による植物の消失

野生動物が作物を食べることで、作物の一部または全体が失われる可能性があるため収穫量が減少します。また作物の成長点を食べられると成長が止まることから、品質の低下にもつながります。

シカ被害
シカによる食害

農地の損傷

野生動物が農地を荒らすことがあり柵や電気柵など、防護設備の設置が必要とされています。獣害被害から守るには必要不可欠なのですが、コスト面を考えると非常に痛手です。

獣害足跡
荒らされた後

共存を目指し取組む対策

当農園では、野生動物による作物への影響を最小限に抑えるため、柵や電気柵などの防護設備の設置行ってますが、作物を守りながら自然との共存を図り栽培を進めています。

電源装置
電気柵

丹波篠山黒大豆の健康を最優先‼土寄せ作業の重要性

根の安定性の向上

植物の根を地中にしっかりと固定し、風や雨による揺れや倒れを防ぎ、安定した立ち姿勢を維持できそして根が露出して空気や乾燥から守られ、外部からの刺激や病原体の侵入を防ぐことが見込まれます。荒木農園は成長に合わせて最低2回は行い出来れば3回しています。

土寄せ後

保水力の向上

土壌の表面を覆うことで蒸発を抑え、土壌中の水分や栄養素を保持します。これにより、植物が乾燥に対してより強い耐性を持ち、水や栄養素を効率的に吸収でき食物の成長が促進され健康な状態が維持されます。

健康な状態

収穫量の向上

畝や畑の整備が行われ、作物の管理が容易になります。また、健康で安定した植物は、より良い収穫を生み出す傾向が見られます。土寄せにより植物が最適な状態で成長できるため、収穫量や作物の品質が向上します。

収穫量上がる

安心の根元保護】荒木農園が行う土寄せ作業

丹波篠山の美しい自然に広がる大地に荒木農園の黒大豆畑は、幅150㎝高さ30㎝程の台形型に成形されており移植後、3週間ほど経てば雑草が生茂り「あっ」という間に雑草だらけの畑になります。がこの土寄せ作業により台形型に広がった土を管理機で株元に跳ね上げて寄せていき、台形から山形の畝にしていきます。それと同時に雑草だらけの畝もきれいに除草され黒大豆畑へと変身します。この作業は成長に合わせて7月中旬ごろから行い根が大地に張りめぐらす前の8月初旬ごろをめどに最低2回行い畝高さを50㎝くらいまで盛っていきます。除草対策として3回目を行いたいのですが、天候によって出来ないこともあります。

                土寄せ作業風景

【丹波篠山黒豆栽培におけるマイカー線張り】効果的な栽培管理の鍵

支柱としての役割

マイカー線は、成長をサポートするための支柱として使用されてます。丹波篠山黒豆は株丈が60㎝くらいまで伸びるので垂れ下がる傾向があり、地面に近づくと豆が傷つく可能性があります。マイカー線を張ることで、植物が垂れ下がらずに安定した姿勢を保ち、健康な成長を促進します。

マイカー線張るための支柱立て

収穫の効率化

地面に触れないようにすることで、収穫作業が効率的に行えます。地面に触れたままの豆は容易に傷みやすく、収穫後の手入れが難しくなります。マイカー線によって清潔な状態で収穫できるため、品質の維持が図れます。

通気性と乾燥の促進

マイカー線は植物が適切に通気し、乾燥するのを助けます。これにより、湿気を避け、病気やカビの発生を予防できます。特に、収穫後の乾燥が品質維持に重要であるため、これらの要素は栽培成功の鍵になります。

マイカー線張り後

病気や害虫の予防

地面に接することで、豆は湿気や土壌中の病原体や害虫にさらされやすくなります。しかし、マイカー線を介して成長させることで、土壌からの接触を減らし、病気や害虫の侵入を防ぎます。これにより、栽培中の病害虫管理が容易になり、作物の健全性が維持されます。

土壌からの接触減少

日光取り込みの最適化

マイカー線を使って植物を整然と整列させることで、各植物が最大限に日光を受けることができます。これにより、光合成が促進され、豆の成長が効果的にサポートされます。

日光浴びて成長

栽培効率の向上

マイカー線を使用することで、土地の有効利用が可能となります。地面に直接植える場合と比べて、植物が垂れ下がるスペースを節約できます。これにより、同じ面積でより多くの豆を栽培することができ、栽培効率が向上します。

土地の有効活用

丹波篠山黒大豆栽培の水管理

丹波篠山黒大豆栽培における水管理は、収量と品質に直結する重要な要素です。適切な水やりの頻度や量を調整することで、作物の成長を最適化し、豊かな収穫を得ることができます。

灌漑の頻度

丹波篠山黒大豆は、適度な湿度が必要ですが、過湿や過乾燥を避ける必要があり、畑が乾燥し始めたら灌漑を行い気温や土壌の保水力などに依存します。通常は、土壌が乾燥し始めた際に水を与え、一定の湿度を保ちます。

土壌乾燥

土壌の保水力の確認

土壌の保水力は、土壌の種類や組成によって異なります。砂質の土壌は水をあまり保持しないため、頻繁な灌漑が必要になり、粘土質の土壌は水をより多く保持しますが、排水性が悪くなりやすいです。

雨天後の様子

気象条件の考慮

気温や降水量、湿度などの気象条件は水管理に大きな影響を与えます。高温の日や乾燥した季節では、水分の蒸発が増えるため、より頻繁な灌漑が必要です。逆に、湿度が高い場合は適度な頻度で灌漑することが重要です。

雨天時の様子

適切な灌漑方法の選択

灌漑方法には様々な種類があります。畝間灌漑、滴下灌漑、スプリンクラー灌漑などがあり、畑の特性や水の利用効率を考慮して、荒木農園では、貯水池より供給してます。

貯水池 長渕池

早朝または夕方の灌漑

太陽が高くなる昼間は蒸発が増加するため、水を浪費する可能性があります。最適な灌漑タイミングは、早朝または夕方で、これによって水分の浸透が効果的に行われ、水の効率的な利用が期待できます。

日々の観察

生育過程中に植物の状態や土壌の湿度を観察し、必要に応じて灌漑計画を調整します。植物が水不足や過湿になっている場合は、灌漑量や頻度を変更して適切な水分状態を維持します。

土壌状態観察

丹波篠山黒大豆栽培の防除と草刈り

黒大豆の栽培において、病害虫や雑草からの保護は不可欠です。健康な成長と豊かな収穫を実現するためには、効果的な防除対策が求められ作物の成長を促進し、豊かな収穫を得るためには、効果的な防除方法が不可欠です。

         防除作業

効果的な防除方法と早期対処

黒大豆の栽培において、病害虫の管理は重要な作業です。さび病、細菌性枯れ病、褐斑病などの主な病気が作物に影響を与える可能性があります。これらの病気を防ぐために、適切な農薬や防除方法を利用することが必要です。

まず、定期的な観察が必要になり作物の成長段階や気候条件に応じて、定期的に各畑を巡回し、病気の兆候や害虫の発生を確認します。早期発見が重要であり、感染が広がる前に迅速に対処することが必要です。

適切な農薬の使用も重要ですが、環境への影響や耐性の問題に注意する必要があります。経験豊富な農業者や専門家の助言を得て、最適な農薬を選択し、正しい方法で使用します。また、農薬の使用前にはラベルや説明書を注意深く読み、安全に使用するようにします。

防除方法には化学的な手段だけでなく、生物学的な手段もあります。天敵や有益な微生物を利用して病害虫を管理する方法もあります。生物学的な防除方法は、環境への負荷が少なく、持続可能な農業の一環として注目されています。

総じて、病害虫の管理は慎重な計画と実行が必要です。日々の観察、早期発見、適切な農薬の使用、生物学的な手段の活用などを組み合わせることで、健康な黒大豆の収穫を確保することができます。

効果的な除草方法と収量向上のポイント

雑草の管理は、黒大豆の栽培において極めて重要です。黒大豆畑内の雑草は、作物の成長を妨げ、収量を減少させる可能性があります。そのため、適切な雑草管理プランを策定し、効果的な除草方法を実施することが必要です。

除草剤の使用は一つの手段ですが、環境への影響や耐性の問題に注意が必要になるため当農園は使用をしていません。、草刈り機で畝間や畔に生えた雑草を刈取り、また株間など草刈り機が入らないところは手で取除いたり、鍬や三角ホーで削り取ったりと手作業で防草作業もしているため、環境や作物に影響を与えずに雑草を管理することができています。

さらに、作物が成長する前に畝をきれいに整備することも重要です。これにより、作物が雑草と競争することなく成長することができます。畝の整備は、除草作業の効果を最大化し、収量を向上させるために不可欠な作業です。

総じて、雑草の管理は栽培作業の重要な一環です。適切な雑草管理プランを策定し、草刈り機や手作業による除草を行うことで、健康な黒大豆の成長を促進し、豊かな収穫を得ることができます。

自然と調和した高品質な『丹波篠山黒大豆』の栽培

荒木農園は、丹波篠山の風土に育まれた美味しい黒大豆を栽培しています。広大な畑には、美しい自然が広がり、丹精込めて育てられた黒大豆は、風味豊かで高品質な特産品として高く評価されています。

黒大豆の健康な成長を促進するために、荒木農園では土寄せ作業が行ない、この作業により根元周辺に土を寄せ、黒大豆の根がしっかりと土に保護され、同時に雑草の成長を防ぎ黒大豆の成長に合わせて7月中に最低2回の土寄せ作業を行い、健康な成長を支えています。また、定期的な防除対策も行い雑草の防除だけでなく、病害虫の対策も重視しています。

荒木農園の黒大豆栽培は、地域の自然と調和しながら、高品質な作物を生産することを目指し活動しており、丹波篠山の恵まれた環境を活かし、日々努力しています。そして、10月には丹波篠山黒枝豆と12月にはおせち料理に欠かせない丹波黒の収穫後、美味しい丹波篠山黒大豆をみなさまにお届けしています。